Paroles: Jacques Prévert
Musique: Joseph Kosma
今回の曲は、有名なシャンソンの代表曲です。この曲はイヴ・モンタン (Yves Montand) を始めとして、ジュリエット・グレコ (Juliette
Gréco)、ダリダ (Dalida) など多くの歌手によって歌われました。
あなたは分かっている、私が忘れてないって……」(Tu vois, je n’ai pas oublié…) とグレコが心の底から叫ぶように歌う曲には、暗さはあっても、明るい雰囲気はまったくありません。
他方、モンタンは如何にもエンターテイナーらしく、明るくさらりと歌い上げています。(でも、彼は労働者階級の出身なのです。)
この曲はまた、ジャズやイージーリスニングのスタンダード曲としてもしばしば演奏されています。
たとえば、レイモン・ルフェーブルはこの曲を2度、―― 1度目はジャズのリズムに乗せてやや激しく、老境に入った2度目はクラシカルにしっとりと秋の雰囲気を醸し出して ―― 録音しています。
小生は2度目の録音の曲が大好きです。
今回も歌詞(paroles)
の著作権が消滅していないようですので、全訳はできません。日本語の歌で「枯葉よ〜 枯葉よ〜 ……」と歌われている個所を部分訳しておきます。
C’est une chanson qui nous ressemble.
僕たちに似合っているのは歌なのだ。
Toi, tu m’aimais et je t’aimais
そう、君は僕を愛し、僕は君を愛してきた
Et nous vivions tous deux ensemble,
そして僕たちはいつも2人で一緒に生きてきた、
Toi qui m’aimais, moi qui t’aimais.
僕を愛してきた君、君を愛してきた僕
Mais la vie sépare ceux qui s’aiment,
でも人生は、とても心地よく愛し合う2人を別れさせる、
Tout doucement, sans faire de bruit
音も立てずに
Et la mer efface sur le sable
そして海は砂上で消し去る
Les pas des amants désunis.
離れ々々になった恋人たちの残した足跡を。