ひとつの声のための協奏曲(ふたりの天使)
Concerto pour une voix

  今回ご紹介するのは、音域の広い女性の声を楽器として扱った曲です。嘗てスキャットの女王として有名であったダニエル・リカーリ (Danielle Licari) の代表曲です。
  邦題は「ふたりの天使」ですが、原題は Concerto pour une voix (ひとつの声のための協奏曲) です。サン・プルー ( Saint Preux) が1969年に作った曲です。彼が自らのHPに書いているところでは、この曲は世界中で合計1500万枚以上売られたそうです。
  なお、―― これは小生の想像にすぎませんが ―― サン・プルー (聖なる騎士) というアーチスト名は、『社会契約論』(Du Contrat Social) で有名なルソー (Jean-Jacques Rousseau, 1712-1778) の小説の登場人物からとったのかもしれません。
  因みに、彼はユニセフのために、人権と子供の権利の擁護のための賛歌「自由の叫び」(Les cris de la liberté) を作曲しています。
http://fr.wikipedia.org/wiki/Saint-Preux

  ダニエル・リカーリのアルバムは、レコードの時代にはたくさん出ていました。しかし、日本で発売されたCDのアルバムは、小生が知る限りでは、1999年のビクター・エンタテインメントの1枚だけです。
  小生が中古店で購入したレコードのジャケットを見る限りでは、彼女はあまり飾り気がなく、普通のおばさんのようにも見えます。そこがまたよいのです。なお、彼女は「アルプスの少女、ハイジ」の歌をフランス語で歌っています。

  いつものように原曲を聴けるページへジャンプします。下のオレンジ色の曲名をクリックすると You Tube のページへ跳びます。

  2004/11    2014/10

 Concerto pour une voix

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