Поцелуй же меня, моя душечка
口づけして 愛しき人よ

слова  С.Писарев
музыка  А.Дюбюк


  今回はリクエストにお応えして、ロシアの古い歌謡をご紹介致しましょう。作曲者が Александр Иванович Дюбюк (1812-1898)であることは、このページこのページより明らかなのですが <現在ではリンクが生きていません----こちらのページより確認できます>С.Писаревに就いてははっきりと特定できませんでした。このページにも生没年は記されていません。<現在ではリンクが生きていません。>
  今回は残念ながら当該曲のMIDI(カラオケ)を見つけられませんでした。しかし、楽譜のダウンロードが可能なページは発見致しました (http://accordion-note.narod.ru/pesennik/34-35.zip) ので、それにてご勘弁願います。<現在ではリンクが生きていません----こちらのページより確認できます。>

  次に А.Дюбюк について、少しばかり紹介しておきます。
  アレクサンドル・イヴァノヴィチ・デュビューク (Александр Иванович Дюбюк 1812-1898)。ピアニスト、教育者、作曲家。ピアノ小曲・サロン歌踊・ロマンス歌謡の作者。 N.ネクラーソフの詩へ、ロマンス歌謡 ――『許すんだ!  落ちぶれた日々を忘れるんだ』(1857)、『トロイカ』(1857)、『君はなんておとなしいんだ、君はなんて従順なんだ』(1862)、 『君はいつも比類なくすばらしい』(1865)、『子守唄 (眠りなさい、聞き分けの無い子よ、今はよい子だね)』(1886) ―― を作曲した。
(http://www.collections.spb.ru/karabiha/not1/grou2/agrou2/a000005.htm) <現在ではリンクが生きていません----こちらの Wikipedia のページに情報があります。情報は少ないですが、英語のページもあります。>

  なお、この曲の原曲はおそらく、ロシア民謡の「ああ、愛しき君よ」(Ах ты, душечка)ではないかと思われます。その曲には、ロシアのサイトにMIDIが (http://midi.ovl.ru/files/midi_rus/ah_ti_dushechka.mid) 存在しました。<現在ではリンクが生きていません。>
  これは古い歌ですので、全文を訳出してみます。但し、この歌詞は小生の好む路線とは少し異なることを記しておきます。すれ違いにこそ恋愛のロマンがあると、小生は考えるからです。そして、失恋があるからこそ恋愛は輝くのだと、考えるからです。貧しさがあったからロシア文学が輝いたように。


    Тебя встретил я, мою милую,
    僕は君に出会った、愛しい人よ、
    И не надо мне воли прежних дней.
    そして以前には僕に自由は必要なかった。
    Сердце ожило с новой силою,
    新しい力で心が生き返った、
    Для тебя оно бьётся вновь сильней.
    君のために再び心臓が激しく鼓動する。
    Ты взгляни на меня,
    君、僕のほうを見てよ、
    Ты порадуй меня,
    君、僕を喜ばせてよ、
    Моя милая!  
    僕の愛しい人よ!  

    Забыл горе я – долю трудную,
    僕は悲しみを忘れた――困難な運命を、
    И прошла тоска, забыл всё с тобой.
    哀しみは過ぎ去り、君のことは全て忘れた。
    Снова кажется жизнь мне чудною,
    人生はまた僕にとって素晴らしいものに思われる、
    Сердцу весело – счастлив я душой.
    心は楽しく――私は内心仕合せだ。
    Улыбнись же ты мне,
    君、僕に微笑んでよ、
    Рвётся сердце к тебе,
    心は君へ突き進む、
    Ты – прелестная!  
    君は素晴らしい!  

    Всё глядел бы я в очи чёрные,
    いつも僕は君の黒い瞳を見つめていたい、
    Сердцу много в них наслажденья есть,
    そこには心を満たすものがいっぱいある、
    В них горит любовь непритворная,
    そこには偽りのない愛の炎が燃えている、
    Не понятны им ни обман, ни лесть.
    錯覚でもお世辞でもない。
    Скажи, друг, мне «люблю»,
    君よ、僕に「愛している」と言って、
    Утешь душу мою,
    僕の心を慰めて
    Ненаглядная!  
    見飽きぬ君よ!  

    Смотришь ласково, улыбаешься,−
    やさしく見つめて、微笑んで、――
    Так легко, легко на душе моей!  
    かくも心地よく、僕の心に心地よく!  
    Скажешь слово ты – как ласкаешься,
    どう可愛がってくれるのかと――君が言うなら
    Сердце б отдал я тебе вместе с жизнью всей.
    僕は心を全人生とともに君に譲り渡そう。
    Поцелуй же меня,
    僕に口づけしてよ、
    Подари ты меня,
    君よ、僕におくれ
    Моя душечка!  
    僕の愛しい人よ!  

  2005/03  2014/08
  ПОЦЕЛУЙ ЖЕ МЕНЯ, МОЯ ДУШЕЧКА

   http://home.perm.ru/romance/mp3/4/2.mp3

  上のオレンジの曲名をクリックしてください。 オーケストラをバックにこの曲を歌っている動画が You Tube で見られますます。その下のアドレスからも曲を聴けます。

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